●巡業無事クリア 朝青龍“優等生”締め
横綱朝青龍(27)が“善玉”を貫き通した。大相撲冬巡業の最終日・天草場所が4日、熊本県天草市の牛深総合体育館で行われ、朝青龍は朝げいこでモンゴルの後輩・鶴竜を相手に14番取って全勝。再来日前にささやかれた不安を完全に吹き飛ばすとともに、3日間の巡業日程を“お騒がせ”なく平穏無事に終えた。
次に騒動を起こせば強制引退の道しかなかった朝青龍が、最初の関門・冬巡業を無事クリアした。取組の結びで白鵬に敗れはしたが、ファンへのサイン、写真撮影にも快く応じ「(3日間)よかったですね。みんな温かく迎えてくれたし、気持ちがいい」と、大満足の笑顔をつくった。
この日も積極的なけいこを見せた。伸び盛りの鶴竜を指名して始まった三番げいこ。いきなり豪快なつり落としで土俵に投げ飛ばすと、以後、やぐら投げ、内掛け、内無双、すそ払いなど大技を連発し「土俵の感触?おいしいよ。食べちゃいたいくらい。だって相撲に愛情あるからね」と、神妙な顔で話した。
前日の朝げいこで右足首を痛め、巡業部から要請されていた白鵬との横綱同士の三番げいこは「疲れが出ているし、足も痛いから無理しない」と回避したが「期待されているのは分かったが、まだけいこを始めたばかりだから。でも、相撲に慣れるのは早いよ」と、完全復活を見据えた。
2日から始まった冬巡業を大過なく終え、注目は本格的なけいこ再開に移る。師匠の高砂親方(元大関朝潮)は早ければ7日からの再開を示唆したが、朝青龍は「けいこをいつから始めるかは分からない。足の状態もあるし」と言葉を濁した。ともあれ、騒動を起こせば相撲人生の危機に立たされる状況はクリアし、完全復活へのシナリオを順調に歩きだした。





