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2007年12月28日

●夏川りみ、来年こそ紅白…台湾クリスマス公演

歌手の夏川りみ(34)が当地の台北国際会議センターで「歌さがしの旅2007―2008」ツアーのクリスマス特別公演を行った。事務所移籍、3か月間の休業など激動の1年を終えた夏川は「いい曲に出会えて支持されて、紅白に出られれば、それが新しいスタートになる」と語り、国民的ヒット曲となった「涙そうそう」に続く名曲を携えての紅白復帰を来年の目標に定めた。

 温かい拍手が迎えてくれた。マイクの前に立った夏川は、中島みゆきの「時代」を歌い始めた。

 ―そんな時代もあったねと いつか話せる日がくるわ

 宝石のような声がホールに響いていった。

 昨年10月に初の海外公演を行った思い出の地に帰ってきた。「台湾は沖縄に似てるし、大好きな場所。(言葉は通じなくても)思いは通じると信じる」11月に発売したカバーアルバム「歌さがし」の収録曲を中心に、120万枚突破の代表曲「涙そうそう」、台湾の国民的スターだったテレサ・テンの「時の流れに身をまかせ」など21曲を歌い、3000人の聴衆を魅了した。公演前から、屋台で食事をして地元の酒を飲み、台湾を楽しんでいたボーカリストは、1曲ごとにタイトルの北京語訳を紹介し、観客の心をつかんだ。

 激動の、そして転機となった07年のラストステージだった。過密スケジュールに追われる生活に耐えられなくなり、4月から3か月間休養し、所属事務所も移籍。何もせずに故郷の沖縄・石垣島で過ごした。「このままいたら歌えなくなるって思って怖かった」そして、母から言われた。「あなたは歌い手として、たくさんの人に歌を届けるべき」再出発を心に誓った。

 今年は、02年から5年連続出場していた紅白歌合戦の選に漏れた。返り咲きを誓う夏川は、来年1月23日には新曲「あの花のように」をリリースする。「私には歌しかない。原点に返って、みなさんが求めている歌を探しています」目指すは「涙そうそう」のような曲を再び育てることだ。

 アンコール「見上げてごらん夜の星を」を歌い終えると、再び拍手と歓声が降り注いだ。夏川にとって、勇気をもらったクリスマスの夜だった。

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